小石原ポタリーについて

小石原ポタリー

小石原ポタリー

料理をおいしくする器。

小石原ポタリーは、小石原の窯元とフードコーディネイター・長尾智子さんのコラボレーションによって開発された新しい民芸の器です。テーマは「料理を美味しくする器」
フォルム、手触り、重み、意匠の一つひとつに、温かい風合いが息づいています。どんなメニューとも食卓の風景ともマッチする、モダンなたたずまいをお愉しみください。

さまざまな使い方が楽しめる、
個性的なラインナップ。

曲線の美しさや立ち姿に存在感が出るようなカタチ、手に取ってみたくなる個性の持ち主たち。
どのアイテムも、本来の使い方に限らず、使う人のアイデアでいろんな器に見立てることができそうな楽しさがあります。組み合わせて楽しんでも、別々で選んでも楽しいラインナップです。

[長尾智子]Profile

長尾智子

フード・コーディネーター、料理研究家。
六本木ヒルズ「TORAYA CAFE」のプロデュースや「クウネル」「暮しの手帖」「SPUR」等でフードコーディネイターとして活躍。
著書に「ベジマニア」「ベジダイアリー」「デリーフード」(文化出版局)、「スチームフード」(柴田書店)、「わたしとバスク」「長尾食堂」(マガジンハウス)「スープブック!」(学研)など多数。
最新刊「あさ・ひる・ばん・茶」(文化出版局)では、民芸や小石原ポタリーについても語っています。

民藝の精神が息づく小石原の里

地図

小石原は、小さな原っぱ。そんな表現がよく似合う、のどかな里山に囲まれた土地です。 柳宗悦やバーナードリーチが提唱した民芸運動と深く関わりながら発展してきました。古くから生活雑器を主体とした民陶の里である小石原には、無名の職人による丁寧な仕事が数多くありました。
リーチに「用の美」と賞賛されたこの地の器たちと職人の手しごと。
飛びカンナや刷毛目という伝統の模様を身につけて、今も、山里の窯で連綿と焼かれています。
民陶はひとつひとつが手しごとだから、同じものは当然存在しない。
カンナのかけ方ひとつをとっても、ソフトなものから力強いタッチまでいろいろあって面白いが、どれも、おおらかな味わいがあります。小石原独特のDNAです。

民藝の精神が息づく小石原の里

飛びカンナ

飛びカンナ化粧土をかけた生乾きの生地をロクロで回転させながら、湾曲したカンナ(弾力のある時計のゼンマイの刃先)で化粧土部分だけ削り取って模様をつける技法です。
単純な模様だけに、陶工ひとりひとりよって表情の違いが出る面白さがあります。

刷毛目

刷毛目化粧土をかけてすぐに、ロクロを回転させながら刷毛を当てて模様をつけますが、この技法も刷毛の当て方ひとつで窯元によって表情に違いが出ます。
櫛を使うこともあります。その他に、うち掛け・流しなどの釉薬掛けの技法を用いることもあります。