料理家サルボ恭子さんワークショップ「毎日おいしいびん詰め」

冷蔵庫に自家製の調味料やお惣菜の瓶詰めがあれば、食事作りが楽になり、レパートリーも広がります。
手間と時間をあまりかけずに身近な食材で作れる「ストック調味料」と「ストックそうざい」を紹介したいという思いから、レシピ集『毎日おいしいびん詰め』を出版されたサルボ恭子さん。
その発売を記念して、本には書ききれないコツなどを伺いながら4つのレシピをご紹介いただき、試食を行うワークショップを2022年8月に「BBB&」で開催しました。

料理家サルボ恭子さんワークショップ「毎日おいしいびん詰め」

まずは、ストック調味料の「塩レモンジンジャー」「タプナード」の作り方から。
ストック調味料があれば、かけるだけで味付けができ、いつもの調味料とはひと味違った驚きがあるそう。事前に仕込んでいただいた塩レモンジンジャーと、本のレシピを見ながらお話を伺います。

一般的な塩レモンは、レモンと塩を1ヶ月ほど漬け込んで作ります。この塩レモンをアレンジしたのがサルボさんの「塩レモンジンジャー」のレシピ。煮ることですぐに食べられるようになり、ジンジャーが入っていることで洋風だけでなく、和風の料理にも使える風味に。
サルボさんのおすすめは、刻んでご飯に混ぜて、おにぎりに。他にもドレッシングにしたり、レモンクリームパスタにしたりと、さまざまなアレンジ方法を聞くだけでお腹が空いてきます。

料理家サルボ恭子さんワークショップ「毎日おいしいびん詰め」

2つ目のレシピは「タプナード」。こちらは実際にその場で作っていただきました。
タプナードとはオリーブの実やアンチョビ、ニンニクなどを使うフランス発祥のペーストですが、サルボさんのレシピでは、フランスでは一般的ではない「えのき」など日本の食材が使われています。えのきを選んだ理由や、エリンギで代用するとどうなるのか?など、本には書き切ることができないポイントを伺うことができました。

後半はストックそうざいの「トマトとパプリカの塩麹煮」「砂肝のコンフィ」の作り方を。
保存のきくストックそうざいは、そのまま食べてもおいしく、またパンやご飯に載せるだけですぐに食べられるのが魅力です。

料理家サルボ恭子さんワークショップ「毎日おいしいびん詰め」料理家サルボ恭子さんワークショップ「毎日おいしいびん詰め」

「トマトとパプリカの塩麹煮」はトマトとパプリカがごろごろと入ったレシピ。本では大きめに切るように書かれています。これは、大きめに切ることで食べ応えと食感が残り、後から切って小さくすることもできるからだそう。今回は後からクスクスと和えてアレンジするため、小さめに仕込まれています。

料理家サルボ恭子さんワークショップ「毎日おいしいびん詰め」

最後は「砂肝のコンフィ」のレシピ。コンフィとは、100℃未満の油でじっくりと煮込むフランスの料理。
サルボさんのレシピでは、ガラス瓶を使った湯煎調理で加熱していきます。鍋に入れて直火で加熱するよりも時間はかかりますが、じんわりと火が入るので、しっとりと仕上がります。調理と保存が一手間で済むのも大切なポイントです。

サルボさんが愛用しているのは、フランス生まれの密封瓶「ル・パルフェ」。耐熱ガラスなので湯煎調理や煮沸消毒も安心です。径が広いため出し入れがしやすく、食材や塩、スパイスなど調味料のストックもル・パルフェの瓶で統一しているのだそう。

4つのレシピをご紹介いただいたら、いよいよ試食です。ストック調味料とストックそうざいをパンに塗ったり、食材と和えたりしてアレンジしていきます。

料理家サルボ恭子さんワークショップ「毎日おいしいびん詰め」 yumiko iihoshi porcelain unjour nuit plate (店頭販売のみ)

「塩レモンジンジャー」は、お野菜にかけてドレッシングがわりに。「タプナード」はバゲットに乗せて。「トマトとパプリカの塩麹煮」はクスクスと和えて。「砂肝のコンフィ」は串に刺してつまみやすく。
あっという間に素敵なワンプレートが完成しました。

料理家サルボ恭子さんワークショップ「毎日おいしいびん詰め」

本を読んで、どんな味だろう?と想像していたレシピを実際にいただく事ができる貴重な機会になりました。少しずついろいろな味を楽しめると、少量でもとても満足感があります。

料理家サルボ恭子さんワークショップ「毎日おいしいびん詰め」

最後に、BBB&で販売しているテーブルウェアを使って様々なアレンジと盛り付けも実演していただきました。

料理家サルボ恭子さんワークショップ「毎日おいしいびん詰め」料理家サルボ恭子さんワークショップ「毎日おいしいびん詰め」

今回ご紹介いただいた4つのレシピは、どれも作り方がシンプルで、すぐに実践できそうなものばかりでした。本には活用例のレシピも掲載されており、作ったストックをきちんと使い切れるようになっています。
レシピを通して、料理を作ることを楽しみ、豊かな食卓を囲んで欲しい。そんなサルボさんの思いが込められたワークショップでした。

料理家 | サルボ恭子さん
老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事したのち渡仏。パリ有数のホテル「ホテル・ド・クリヨン」で研修、勤務しながら、フランスの郷土料理に魅了される。現在は日本と台湾で料理教室を主宰。雑誌やテレビなどでも活躍し、洗練された家庭料理には根強いファンも多い。

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    ¥1,870(税込)

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